マーケットコラム
●「Re-ビジネス」と中古車の将来

 「Re-ビジネス」が好調だといわれます。Re-cycle、Re-use、すなわち「再生」です。
 たとえば中古書販売チェーン最大手の「ブックオフ」は、3月期業績見通しを売上高415億円、経常利益29億円としています。書店業界の総売上は約1兆2000億円。うち新刊本の27%が中古書店でリサイクルされ、その半分がブックオフに集まるという構造です。その規模の大きさは想像以上です。
 強さの秘密はスケールもさることながら、なんといっても定価の1割以下で買取り、5割で売る粗利の高さにあります。

 さて、中古車の場合、まずその市場は92年を境に新車と逆転。ここ数年は年間の新車登録台数600万台に対して、中古車800万台程度で推移してきました。
ただし中古車も2000年をピークに減少傾向にあって、厳しいこともまた確かです。良質な中古車が急増する要因も、なかなか見出せません。

 中古車業界にはオートオークション(AA)事業と販売事業に加え、第3の事業「買取事業」があります。最近ではITを活用したAA販売、さらにヤフーなどネットオークションによる個人売買も拡大しています。買取事業者が販売事業に乗りだすケースもあり、AA事業者もこれに追随する可能性もないとはいえません。

 いずれにしても、新業態の開発は今後ますます進んでいくでしょう。AAで仕入れて店舗に並べる。これだけでは先が見えない、と感じている中古車販売店も多いはずです。
 では、なにが決め手となるのか。

「ブックオフ」のように商品の質や量はもちろんです。しかし、それ以上に“当たり前”の店であることが重要でではなしでしょうか。すなわち、お客さんが入りやすい清潔な店で、かつ従業員が礼儀正しいこと。でも、この当たり前が難しいんですね。

Four Seasons 2006年2月20日掲載



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