マーケットコラム
●販売のキーワードは“安全”へ

 時代の目は、飲酒運転から交通事故へと広がっています。

 法務省は「自動車運転過失致死傷罪」を新設、警察庁も道路交通法を改正する方針です。刑法と道交法がともに改正されると、酒気帯びで過失致死傷の最高刑は懲役6年から10年に、酒酔いの場合は懲役7年6月から10年6月に引き上げられます。

 2001年に「危険運転致死傷罪」が導入され、現在の最高刑は懲役20年。しかし、その適用範囲が狭いとの指摘が出ていました。法務省や警察庁の方針は、これに応えるものです。

 昨年9月にヤフーが実施した意識調査では、8割以上が飲酒運転防止装置の義務化に賛成でした。飲酒運転に関する報道が、市民意識の形成に大きく寄与したのでしょう。とにかく、厳罰化はすでに時代の流れといえます。

 メーカーもこれには敏感で、メカニズムの面からも事故対策をつぎつぎ打ち出しています。

 レジェンド(ホンダ)は、暗闇や悪天候でも赤外線カメラを使って歩行者を感知。画像と警報でドライバーに知らせる世界初のシステムを搭載しました。

 クラウン マジェスタ(トヨタ)は、赤外線で撮影した画像を運転席ガラス部分に投影。悪条件で鮮明な画像を見ることができます。さらに、レーダーで前のクルマを追尾し、一定距離を保って追突を避けるシステムや、車線を外れそうになると警告するシステムも装備しています。

 加えて、一般にはまだ耳慣れませんがITS(高度道路交通システム)やAHS(走行支援道路システム)など、道路と自動車が連携した安全走行システムの研究も進展。1994年に始まったITS世界会議も、第1回のパリから数えて今年の北京で14回目です。

  今後の自動車は、ますます“安全”がビジネスのキーワードになってきそうです。

Four Seasons 2007年2月20日掲載

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