マーケットコラム
●“スモール&ライト”の自動車市場 

 あの有名人は、どんな車に乗っているのか? その好奇心が販売を盛りあげることもあります。

 米俳優ディカプリオが、アカデミー賞授賞式にプリウスで現れたのは近年の話題。少し古いところでは、80年代に歌手のマドンナが自分でミニクーパーを運転しながらロンドンを走っていると発言。ミニファンの喝采を浴びました。F1レーサーの故アイルトン・セナがNSXに乗っていたのは、走ることを愛した彼らしい選択でしょうか。

 車好きといえば秋篠宮殿下がそうで、初めての車は旧ビートル。これでご結婚前に紀子様と油壺でデートしたと語っておられます。皇太子妃雅子様はやはりご結婚前、カローラ2を所有。この話で当時の中古車相場が上がったとか。

 直近では、今年5月のフランス大統領選。右派のサルコジ政権誕生となりましたが、選挙中はルノーのヴェル・サティスで各地を回り話題に。ルノーがかつて公団だった影響で、同地では右派の政治家はプジョーかシトロエンに乗るのが一般的でした。それを覆した意味で、宣伝効果は大きかったようです。

 さて、10月の国内新車販売台数(軽除く)は前年比2.0%増で、28カ月ぶりのプラス。新型車投入が貢献し、「底打ち」の声もありますが、はたしてどうか。年間販売台数も前年比約7%減の344万台程度というのが自販連の予測です。

 こんななか「売れるクルマを!」というのは常に販売各社の偽らざる声ですが、同時に話題づくりも重要な要素。10年ぶりに乗用車と商用車が一堂に会した東京モーターショーの効果を期待したいですが、来場者数は目標に達せず。この事実を、販売各社も含めあらためて検証すべきかもしれません。

Four Seasons 2007年11月20日掲載

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